長期保有を妨げる人から買ってはいけない

幅広く分散された株式投資では、長期継続保有することが大切である、という事を否定する人はあまりいないのではないでしょうか?

FPの教科書などでも長期投資の重要性が書かれています。ところが長期投資というのは言うのは簡単ですが、実際に実行するのは意外と難しいものです。

ここでは長期投資が難しい理由を理解し、そのために必要なアドバイザーの役割を整理します。

長期投資が難しい理由

投資信託や株式を持っている方はこのように感じたことはありませんか?

  • 大きく値下がりしてくると損失をこれ以上大きくしたくない、という気持ちになる
  • 少し値上がりしてくると、せっかくの利益を失いたくないという気持ちで利益を確定したくなる

いかがでしょうか?実はこれが普通の感情なのです。

ニュースや専門家のコメントなどで、今後は悪くなる、とか、今後はこのマーケット(商品)が有望、などと言うのを聞くと、別の商品に変えたくなってしまうこともあるのではないでしょうか?

長期の投資では、このようなことが度々起こります。それを乗り越えて当初の方針を維持して投資を継続するためには、強靭な精神力、株式投資に対する深い洞察、が必要になります。

そのためにはお客様ご自身はもちろんのこと、商品、アドバイザーの三位一体となって投資を長期継続する方向で進んでいくことが必要になります。

特に投資について詳しくない方にとってはアドバイザーの役割はとても大きいと思います。

アドバイザーの2つのタイプ

投資型の商品を販売するアドバイザーは2つのタイプがいます。

値動きがあることを理解しそれを乗り越えていくことを使命とするアドバイザー

一つ目のタイプは投資型商品には値動きがあることを理解し、一時的な値動きに右往左往せず、長期投資を継続できるようにサポートをするタイプのアドバイザーです。

特に値下がり時には、お客様も不安になりますから、そのような時ほど、株式投資の基本的な考え方や投資期間とライフプランとの関係などをお客様と確認します。余裕資金があれば、増額(追加投資)なども検討します。

短期的なマーケットの動きや商品のはやりすたりなど、私たちがコントロールできないことではなく、投資期間とそれに合わせた商品選択など自分でコントロールできることに集中しお客様をサポートします。

値動きを利用して商品の売買をするタイプのアドバイザー

投資型商品には価格変動はつきものです。世界のあらゆるニュースでマーケットは動きます。お客様はそのようなニュースで自分が持っている商品が値下がりすれば不安になり、値上りしてもまた下がるのでは、と不安になります。

このタイプのアドバイザーはそのような時に商品を変えることで乗り越えていこうとします。

その都度、上手に乗り換えをすることができるのなら良いのですが実際はその逆になっていることの方が多いかもしれません。

下図は平成31年1月に金融庁が公表した「投資信託等の販売会社における 「顧客本位の業務運営」の取組状況」の抜粋です。

これによると、投資信託の平均保有期間は3年程度のようです。


投資信託の保有者が自らの意志で、投資信託の乗換をしているのなら良いのですが、実際は金融機関側から提案しているケースも多いのではと推察されます。

何故なら、投資信託のような商品を銀行で購入するお客様は銘柄選択について依存する傾向にあることは容易に想像できるからです。

では、このように3年ごとに乗り換える投資手法がうまくいっていたのでしょうか?皆さんの周りの方は以下のどちらが多いですか?

「●●銀行に任せておいたらこんなに殖えたよ」という人
「投資は怖い」「お勧めの投資信託を買ったけど損した」と言う人

まとめ

長期投資は言うほど易しくありません。きちんと実行するためには、お客様、商品、そしてアドバイザーが三位一体となってそれに向かって進んでいかなければできない、という事を確認しました。

アドバイザーには2つの種類があるのですが、残念ながら日本ではいまのところ、長期投資ではなく値動きによる売買を推進するタイプしかいないのでは、という疑問も感じました。

お客様にはどちらのタイプのアドバイザーを選ぶかによって長期の成果が大きく違ってくることを理解していただくとともに、値動き(特に値下がり)に対してもしっかりとフォローし、お客様に長期投資の成果を得ていただくように心がけましょう。

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