新型コロナウィルスの拡大が止まりません。日本や中国だけでなく世界的な経済活動の停滞懸念から今週は株価が大きく下落して始まりました。このままさらに低迷が継続することもあるかもしれません。
契約者の中には
- このまま続けて大丈夫か?
- 株式の割合を一時的に減らしたほうが良いのでは?
と考える人もいるかもしれません。また商談中の人の中には、
- やはり怖い、と感じたり
- 落ち着いてからにしよう
とおっしゃる方もいるかもしれませんね。
このような事が起こった時によく聞くコメントは、「経済への影響は軽微」とか「SARSの時は8か月で終息」といったトーンで、「大丈夫です」との印象をお客様に与える意図のものが多いように感じます。ただし、そのような予想は当たることもあれば、そうでないことも多く、私たち長期投資のアドバイザーが行うのにはふさわしくないと思います。
私たち長期投資のアドバイザーは、あやふやな現状へのコメントや将来の予想ではなく、過去の事例を提示し長期投資がこのような不安定な時期を乗り越えて投資家に報いていることを伝えることが大切です。
新型コロナではやはり2002年から2003年のSARSを引き合いに出すのがお客様にも理解しやすいと思います。
下図はSARSの時のNYダウのグラフです。
2002年11月にSARSが発生、その後約1割程度の下落があり、2003年7月に終息宣言が出されました。
下図は同じ時期のMSCI ACWI(オールカントリーワールドインデックス。詳細はMSCIサイトをご覧ください)の推移です。NYダウとほぼ同様に発生後1割程度下落し終息に向けて回復しています。(アメリカの株価だけだと「アメリカは良かったかもしれないけど」、と眉唾に聞く人もいるので日本を含む世界株の推移も把握しておくとよいと思います)
このような材料を、お客様に長期投資を続けることの意味を理解していただくためには以下のように伝えてはいかがでしょうか?
SARSの時はグラフを見てわかる通り、発生から約1割下落し、その後終息に向かって株価も回復しています。ただし今回も同様かどうかは今の段階ではわかりません。それに2002年はITバブルの崩壊やイラク戦争を控えすでに株価は大きく下がっていました。それに対して今回はアメリカ株で言えば史上最高値での出来事です。
もし終息が想定より長引いた場合、経済に影響を及ぼしそれが株価の下落や低迷につながることは十分にあり得ると思います。
もちろん短期的な値動きを上手に捉えて利益を上げるのを目的としているのであれば一時的に株式を債券などにシフトしたり、投資開始を見合わせる、というのも一つの方法だと思います。
ただ一方、もし10年、20年の長期での資産の増加を目指すのであれば日々のニュースや株価の上げ下げにとらわれずに投資(積立)を継続・開始して問題ないと思います。長期の投資家が見るべきグラフは上図ではなく下図になります。
SARSやイラク戦争で大騒ぎをしていた当時(2002年~2003年)のNYダウは8500ドル程度、現在は28000ドルと約3倍以上になっています。この間リーマンショックなどがあっても、です。
何故こうなるかというと、マーケットにとってマイナスの出来事があっても世界中の企業はその中で日々、売上・利益を上げようと活動し時間の経過とともに利益が蓄積していくからです。
お客様にお話しするときはもちろんのこと、このようなコメントを添えて運用レポートを送ることで既契約者は安心して継続できます。また見込客からの問合せも来るようになります。
お客様のためにも募集人さんのためにも変額の保全はマストです。
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