変額保険の提案をしていると為替について聞かれることも多いのではないでしょうか?
毎日のように「今日は円高」「今日は円安」などと為替の動きがニュースになっています。そしてその原因も、
- アメリカ金利が上がるから(下がるから)円安(円高)
- 日本の財政赤字が大きいから円安
- リスク回避で円高
などまちまちです。
為替の値動きは投資先からのリターンで計れない(株式の利益や債券の利子、不動産の賃貸収入など)ので値動きの予想はとても難しいと言われています。そんな中、今日はちょっと面白い為替の見方(話題)を紹介します。
ビッグマック指数とは
ビックマックのように世界中でほぼ同じ価値のものは円で買っても、ドルで買っても、ユーロで買っても同じ金額のはずだ、という考えに基づき、(専門的には購買力平価といいます)、1986年から英国エコノミスト誌が世界のビックマックの価格と各国の為替レートを公表しています(購買力平価そのものはビッグマック指数公表前からある考え方です)。
こちらはエコノミストの該当ページのキャプチャーです。 https://www.economist.com/news/2019/01/10/the-big-mac-index
日本で390円のビッグマックはアメリカでは、5.74ドル。これを基準に計算すると1ドル=67.94円、7月の為替レートからみると37%円が安く評価されている、とあります。
1ドル106円とすると、5.74ドル×106円=608.44、ビッグマック1個600円です。すごく高いと感じませんか?
ところが仮に1ドル=68円だと、5.74ドル×68円=390.32、とつり合いが取れた価格になります。
ビックマック指数に基づくと、今より3割以上の円高が適正な為替レート、と言うことになります。しかしながら実際は、各国のビックマックの価格はまちまちです。
ビックマック指数が間違っているのか、為替レートがビックマック指数に向かっていくのかは残念ながら将来にならないとわかりませんが、為替レートの一つの見方として知っておいても良いかもしれませんね。