今日は、「小規模事業者を対象にした企業型確定拠出年金のアプローチはかなり使えそうだぞ」、という話です。
確定拠出年金は大手企業を中心にずいぶんと普及が進んできているようですね。
加入者数
2010年:約350万人 → 2015年3月末には約525万人
採用企業数
2010年:約12000社 → 2015年3月:約19000社
ところが私達が日常接している小規模企業ではまだまだ導入しているところは少ないようです。
所得控除は勿論のこと、企業型では掛け金は社会保険料の算定対象外ですから、報酬額によっては社会保険料も減額になる可能性があります。にもかかわらず導入している小規模事業所はごくわずかです。
なぜでしょうか?
以下のような理由が考えられます。
社員の定着率が低いのでその都度の手続きが煩雑になるのではないか
給付額が確定していない制度を社員に説明するのは負担が大きい
給与に上乗せで掛け金を負担するのは困難
さらに、希望しても小規模の案件を受ける金融機関がない。
ところがここにきて、小規模事業所にとっての企業型確定拠出年金を取り巻く環境が変わりつつあります。
選択制確定拠出年金の定着により希望者のみ加入できるようになった
これにより、従業員を説得する必要がなくなったので経営者にとっては大幅な負担減ですね。
小人数の加入でも受ける金融機関がでてきました。
企業型確定拠出年金は、
所得税の節税をしながら年金準備ができる
従業員の資産形成の選択肢の提供
社会保険料の削減
など切り口満載です。
保険のアプローチができていない企業オーナーに是非教えてあげてみてはいかがでしょうか?