成人式を迎えた20歳、無事定年を迎えるのは何人?

高齢化で日本人の平均寿命が長くなっていることは特に最近はよく話題になります。下表は平成30年簡易生命表の概況にある平均寿命の年次推移です。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life18/dl/life18-02.pdf

平成30年の男性の平均寿命は81.25歳、女性は87.32歳、随分と長生きになりました。平均寿命が81歳とか87歳と聞くとほとんどの人が亡くならないように見えますが実際はどうなのでしょうか?

昨日は成人式でしたね。成人式を迎えた20歳の人のうち65歳の定年を無事迎えることができるのは何人ぐらいでしょうか?

平成30年簡易生命表で確認してみたいと思います。生命表は生まれた0歳の日本人10万人がその後何人になっているかを表しています。ここでは男性の生命表で確認しましょう。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life18/dl/life18-06.pdf

10万人のうち成人式を迎えることができたのは99,524人でした。476人が亡くなっています。その後、40歳を迎えることができるのは98,371人、この間1,153人が亡くなっています。成人式の時に会った同級生100人に1人強が亡くなっている割合です。

65歳の誕生日を迎えることができたのは89,507人です。働き盛りの40歳からの25年間で8,864人が亡くなっています。20歳から65歳でみると10,017人が亡くなっています。成人式の時に会った同級生100人のうち10人ぐらいが亡くなっていることになります。

この割合を多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだと思いますが、死亡保障の話をするときによく言う「万が一」は実は「十が一」だという事だったんですね。

長い老後の「十が九」はもちろん、働き盛りに亡くなる「十が一」に対してもしっかり準備をしておく提案をしなくてはなりませんね。

タイトルとURLをコピーしました