生命保険の営業では、将来、収支のアンバランスが生じる可能性があること、そのアンバランスに対して適切な備えをすること、をお客様に理解していただく必要があります。
日本の高齢化はヨーロッパと比べそのスピードの速さ、に特徴があると言われています。制度や私たち自身の意識が、変化のスピードに追い付かないのです。生命保険営業の役割は、このことをしっかりとお客様に伝えることにあるのではないでしょうか?
最近の高齢化に関しての話材です。このような話を商談のきっかけにすることもできますね。
一つ目は「NIKKEIプラス1」から、かつては若者の溜り場(どちらかと言えばネガティブな表現)だったゲームセンターが、「高齢者が楽しむ場」として人気、という記事です。
午後3時にラジオ体操の音楽が流れ、ゲームから離れ一斉にラジオ体操をして、またゲームに戻っていく様子や、店内には老眼鏡や血圧計、ぶら下がり健康器や肩ツボ押しなどが置いてあることが紹介されています。
身寄りがいない高齢者がゲームセンターで夜通し過ごすような世の中になるのでしょうか?
二つ目は「アラ古希正社員100万人時代へ 団塊が戦力」(日本経済新聞)です。
総務省が4月27日発表した3月の労働力調査によると、65歳から74歳までの正社員は89万人。75歳以上も加えると103万人になる。2017年平均(65歳以上)では109万人と初めて100万人を突破した。2007年は69万人で、10年間で6割増加したそうです。
働くことは「人の役に立つ」など生きがいにもつながりますが、不足する年金のためだけに働くのは避けたいですね。人生100歳時代といっても健康上の課題も多くなりますから、備えも必要になるでしょう。
3つ目はニッセイ基礎研究所の「医療費は各年齢でどれくらいかかるものなの?」というレポートです。
厚生労働省 平成 27 年度 国民医療費の概況を基にわかり易く特徴がまとめられています。国民一人当たりの生涯医療費は2700万円、その6割を65歳以上で、4割を75歳以上で利用している、などの数字は押さえておくとよいでしょう。
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=58018?site=nli
高齢化のスピードに制度や意識がついていけない、という課題に対し生命保険営業の役割は益々重要になってきますね。