先日の人口統計の記事の関連でもう一つヒントになればというデータを紹介します。
2015年から2040年の推移をみると、
15歳~64歳の生産年齢の人口は、7700万人→6000万人、60%→50%に。
65歳以上は、3300万人→3900万人、26%→35%、
になっています。まさに高齢化ですね。前回のコラムでは、高齢化による年金への影響を年金財政検証を見ながら考えてみました。
今回は高齢者が増えると医療費はどうなるか、について考えてみたいと思います。
高齢者が増えると病院にかかる人が増える、というのは誰でも気が付くことではないでしょうか。でも、実際にそれが金額にしていくらぐらいか、ということを合わせてお伝えすることでお客様にはより身近に理解していただけるのではないでしょうか。
厚生労働省は、医療費についてのデータを公表しているのですが、その中に一つに、年齢階級別国民医療費、というものがあります。
65歳未満の人が使っている医療費は、年間17万円、一方65歳以上の人が使っている医療費は年72万円ということがわかります。
上記の表にはありませんが、75歳以上人口は現在約1600万人、10年後には2000万人になります。ちなみに75歳以上の人の医療費は年90万円です。
自己負担割合が低い人たちが多くに医療費を使い、さらにその人たちの数や割合が増えてく方向です。このような中、様々な医療制度の改正が行われています。
改革の方向性も確認しながらのアドバイスがいままで以上に求められてくるのではないでしょうか?