日経2017年3月9日 がん社会を診る、から。
東京大学病院のドクターの記事で視点が違うので面白いですね。先日、65歳までに亡くなるのは何人か?という余命表のコラムを書きました。
では、65歳までにがんにかかる方は何%かご存知でしたか?
15%なんですね。6.7人に1人が65歳までにがんに罹る、万一どころではないですね。
でそのうちの3/4が継続して就労を希望するのですが、実際は1/3 の方が離職、これは以前のコラムにも書きました。
東京女子医大のグループの調査によると、大企業で働く正社員のうち、がんで休職した1278人を追跡調査、その結果6割強の人が1年以内にフルタイムの仕事に戻っていたそうです。
一方、自営業者の17%が廃業とのことです。
胃がんや乳がんの7~8割の方が復職した一方、肺がん、食道がん、肝臓がんなどでは4割程度にとどまったそうです。
復職までにかかった期間の中央値は201日、約7か月だそうです。半年で復職できたのは5割弱、つまり復職できたとしても、数か月間の保障が必要だと言えますね。
このように実際のデータを使って、しかも新聞記事などを使うと話がしやすいのではないでしょうか?