敬老の日にちなんで

敬老の日は、S22年(1947年)、兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町八千代区)で、村主催の「第1回敬老会」を開催したのが始まりとされています。

招待されたのは55歳以上だったようです。
55歳と言えば今では働き盛りですから、ちょっと驚きです。

H17年に公表された第20回生命表には、明治時代からの平均寿命が掲載されています。
この表を見ると、この年(S22年)に初めて平均寿命が50歳を超えていたことがわかります。

 

総務省は今月16日に、「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」を発表しました。
それによると、

総人口は、2018年9月15日現在の推計で1億2642万人。前年比27万人の減少。

65歳以上の高齢者人口は、2018年9月15日現在の推計では3557万人と、前年比44万人の増加。

総人口に占める高齢者人口の割合は28.1%、前年比(27.7%)0.4ポイント増と、過去最高。
高齢者人口の割合が25%を超えたのは2015年、その時も大きな話題になりました。わずか3年で28%を超えてきました。第2次ベビーブーマーが65歳以上になる2040年には35.3%になると予想されています。

70歳以上人口は、前年比100万人(0.8ポイント)増。初の20%を超え。
「団塊の世代」(1947年~1949年生まれ)が2017年から70歳を迎え始めたことにより、2618万人(総人口の20.7%)が70歳以上になりました。

 

全体の人口は減少する中で高齢者の割合が増える傾向が今後も続くことが予想されます。

 

統計では、高齢者の消費・家計についても触れています。

65歳未満世帯と比べると、保険医療の関連支出が、65歳以上世帯で1.69倍、75歳以上世帯の場合は1.83倍と医療や健康にかけるお金が多くなっていることがわかります。また交際費も65歳未満世帯と比べると多くなっていますね。子や孫への金品の贈与が家計の中でそれなりの割合になっていることがわかります。

貯蓄現在高は、2017年は1世帯当たり2386万円となっています。中央値は1560万円でした。上記表によると月の消費支出が約25万円ですから、これを貯蓄と年金で賄っていることになります。

 

高齢者人口が増え、貯蓄残高や受給年金額が殖えにくい状況です。保険営業パーソンの役割は益々重要になってきますね。

参考
総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」
http://www.stat.go.jp/data/topics/topi1130.html

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